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肥満の人は高血圧である場合が多い

日本に住む人で高血圧の人は約4300万人、50歳以上では半数以上の人が高血圧です。
なぜ、血圧が高くなるのでしょうか。
肥満の人に高血圧の人が多いのは、なぜなのでしょうか。
血圧は、心拍出量×血管抵抗で決まります。
心拍出量と言うのは、心臓から拍出される循環血液量です。
心拍数や心臓の収縮力、血液量で決まります。
血管抵抗と言うのは、血管にかかる圧力のことです。
血液がネバネバだったり、血管が硬かったり細かったりすると血管に多くの圧力を加えないと血液が流れにくいので、血管抵抗が高まります。

肥満の人は、体重が多い分だけ循環血液量も増えます。
そのため血圧も上がります。
また、肥満の人は食事量が多い傾向があります。
食事量が増えるとその分摂取塩分量も増えるので、これも血圧を上げる要因となります。
さらに、炭水化物や糖質を食べ過ぎたりエネルギー過剰になると、血糖値が上がります。
血糖値が上がると、糖代謝でこれを下げようとしてインスリンが分泌されます。
このとき、交感神経昨日が刺激されて、尿中のナトリウムが再吸収力がアップします。
つまり食べ過ぎると、体内に塩分をため込みやすくなります。
インスリン抵抗性が発現するとインスリン濃度が高くなって、体内にどんどんナトリウムがため込まれます。
肥満体の人は、糖代謝が鈍く、このインスリン抵抗性が高い人が多い傾向があります。

そして食事量が増えると、コレステロールや糖分の摂り過ぎている可能性も高いです。
これらの食事習慣が続くと、悪玉コレステロールが増えたり中性脂肪が増えたりして、血管にこびりつきます。
すると血管が硬くなるし、血液がドロドロになって流れにくくなるので強い圧力で血管を押さなければならなくなります。
そのため血管抵抗が高くなって、血圧も上がります。

また、運動は交感神経機能のバランスを整えて血圧を正常に保つのにも効果的だし、高血圧の改善にも効果的です。
ところが、肥満の人は相対的に運動が苦手だったり嫌いだったりする傾向があります。
肥満になると膝が痛くなったり腰を痛めたりすることも多く、これが運動をしないことにも繋がっています。
肥満に加えて運動不足から、高血圧を引きここしているケースも多いです。
肥満の人は、循環血液量も多く、糖代謝が鈍く、過食で交感神経機能が刺激されてインスリン抵抗性が高く、ナトリウムをため込んでいるために、血圧も高くなりやすいと言えるでしょう。

体重をどれだけ落とせば血圧を下げられる?

体重が1kg減ると、血圧が1.5mmHgほど減るというデータがあります。
体重が10kg減ったら単純計算では15mmHgほど下がることになります。
これは単純計算なので、それ以外の様々な要素も絡んできます。
過食を控えることで塩分の摂り過ぎや糖分の摂り過ぎも改善します。
その結果糖代謝やインスリン抵抗性も改善して、さらに血圧も下がりやすいでしょう。

肥満の人は食べることが大きな楽しみのようですが、食事をする時に、少しの心がけで随分違ってきます。
次のことを心がけてください。
野菜から最初に食べる、揚げ物やフライのオンパレードにならないようにする、夜食や間食を控える、スナック菓子や菓子パンを控える、清涼飲料水ではなくお茶やミネラルウオーターにする、などです。

最初から全部を実行するのは大変でしょう。
この中からできることから1つずつ始めましょう。
何もしないよりは、ベターです。
体重を落とすには、運動も大切です。
毎日運動すると血圧は5~20mmHg下がるというデータもあります。
高血圧は放置すると、5年以内に30%が脳卒中や心血管障害などの重篤な事態に陥っています。
肥満から高血圧にならないためにも、できることから始めて行きましょう。